夜中、家の中が静まり返った時間帯に、外や屋根裏から「ギャーギャー」「キャーキャー」といった叫ぶような鳴き声が聞こえたことはありませんか。
最初は「気のせいかもしれない」「一時的なものだろう」と放置する人も少なくありません。しかし、のちのちこれが、いわゆる害獣被害を大きくする原因になることも少なくありません。
夜間に鳴く動物の多くは夜行性で、人が活動しない時間帯に行動します。つまり、鳴き声が聞こえるということは、すでに住宅の近く、あるいは屋根裏や敷地内に入り込んでいる可能性があるというサインでもあります。
さらに注意したいのは、鳴き声が単なる騒音にとどまらない点です。
動物によっては、フンや尿による衛生被害、天井裏の断熱材破壊、電気配線への被害など、生活に直接影響するトラブルへ発展するケースがあります。
夜中の鳴き声は、「異変の知らせ」と受け止めて注意する方が良いでしょう。今回は鳴き声から正体を見破る方法、放置すると発生しかねない被害、そして対策方法などをお伝えいたします。
夜中にギャーギャー鳴く動物の正体とは
「ギャーギャー」と表現される鳴き声は、人によって感じ方が異なります。
実際には様々な動物に共通して見られる特徴的な音です。ただし、人が住む住宅地周辺で、夜間にこのような鳴き声を発する動物は限られており、正体を知ることで冷静な対応がしやすくなります。
特に都市部や郊外の住宅街で多いのが、アライグマやハクビシンといった中型の害獣です。これらは見た目のかわいらしさとは裏腹に、鳴き声が非常に大きく、人の叫び声のように聞こえることもあります。
また、繁殖期や縄張り争いの時期には鳴き声が激しくなり、突然「ギャー」と響くため、恐怖を感じる方も少なくありません。
一方で、すべてが害獣とは限らず、夜行性の鳥や猫の発情期の声が原因となる場合もあります。重要なのは、鳴き声の特徴と周囲の状況を組み合わせて判断することです。
アライグマの鳴き声の特徴

アライグマの鳴き声は、「ギャーギャー」「シャーシャー」といった荒々しい音が特徴です。
威嚇や興奮状態のときに大きな声を出すため、人が悲鳴を上げているように聞こえることもあります。夜中から明け方にかけて鳴くことが多く、屋根の上や天井裏、庭先など、住宅のすぐ近くで音がする場合は特に注意が必要です。
アライグマは手先が器用で、屋根の隙間や換気口から侵入し、屋根裏に住み着くケースがあります。
鳴き声に加えて、屋根をドタドタと歩く音や、ゴミが荒らされる被害が同時に見られる場合、アライグマの可能性は更に高まります。
放置するといつの間にか繁殖しており、被害が一気に拡大する恐れがあります。
ハクビシンの鳴き声の特徴
ハクビシンは、「ギャー」「キーッ」といった甲高い鳴き声を出すことで知られています。特に夜中、静まり返った時間帯に突然鳴くため、不気味に感じやすい動物でもあります。
ハクビシンは木登りが得意で、屋根やベランダ、電線を移動しながら住宅に近づきます。屋根裏で鳴いている場合、天井越しに声が反響し、実際よりも大きく聞こえることがあります。
鳴き声が断続的に続く、決まった時間帯に繰り返されるといった特徴がある場合、すでに住み着いている可能性も考えられます。
フン尿による悪臭や天井のシミが見られたら、早めの対応が必要です。
タヌキやキツネの鳴き声の特徴
タヌキやキツネも、「ギャー」「キャーン」といった鳴き声を出すことがあります。特に繁殖期には声が大きくなり、住宅地でも聞こえるケースがあります。
これらの動物は主に屋外で活動するため、庭や近くの空き地、山林に面した場所から声が聞こえることが多い傾向があります。屋根裏から直接音がする場合は少ないものの、放置すると敷地内に居着く可能性もあります。
地域によって生息状況が異なるため、周囲の環境と照らし合わせて判断するようにしましょう。
環境省の調査(2018~2021年)では、沖縄県を除く広い範囲で生息情報が得られました。
ただし、北海道の中央部の大雪山系や日高山脈、宗谷地方などで生息情報が得られなかった地域があることや、本州の奥羽山系の脊梁部や北アルプスでは生息情報が少ないことがわかりました。(タヌキ、キツネ、アナグマの生息分布調査の結果について)
フクロウや夜行性の鳥の可能性
夜行性の鳥、特にフクロウ類は、人の叫び声に似た鳴き声を出すことがあります。「ギャー」と聞こえることもあり、動物に詳しくない方は害獣と勘違いしがちです。
鳥の場合、屋根裏に侵入することはまれで、主に屋外から声が聞こえます。鳴き声以外の物音や被害がない場合は、過度に心配する必要はありません。
ただし、毎晩同じ場所で鳴き続ける場合は、念のため周囲の状況を確認すると安心です。
猫の発情期の鳴き声との違い
野良猫や外飼いの猫の発情期の鳴き声も、「ギャーギャー」と聞こえることがあります。特に春や秋に多く、複数の猫が鳴き交わすことで騒音が大きく感じられます。
猫の場合、地面や塀の上から聞こえることが多く、屋根裏で足音がする、フン尿被害が出るといった状況とは異なります。
鳴き声の場所と被害状況を冷静に見極めましょう。
「ギャーギャー」と鳴く動物の正体を見分けるチェックポイント
「ギャーギャー」という鳴き声は、姿が見えないからこそ、「何の音なのか分からない」「怖いけど確かめようがない」と不安だけが募ります。
ただ、動物の鳴き声には意外と多くの情報が含まれており、しっかりとポイントを押さえることで、正体をある程度まで絞り込むことができます。
ここでは、特別な知識がなくても確認できる「時間帯」「鳴き声の特徴」「聞こえる場所」という3つの視点から、見分けるための考え方を解説します。
鳴いている時間帯に注目する
まず最初に確認したいのが、鳴き声が聞こえる時間帯です。
深夜から明け方にかけて、決まった時間に鳴き声がする場合は、夜行性の動物である可能性が高くなります。
アライグマやハクビシンは、人の気配がなくなる夜中に活発に動き出すため、家の周囲や屋根裏で鳴くケースが多く見られます。
特に注意したいのは、毎晩ほぼ同じ時間帯に鳴き声が聞こえる場合です。
この場合、偶然通りかかっているのではなく、すでに行動範囲として定着している、もしくは住み着き始めている可能性があります。
一方で、鳴き声が夕方から夜にかけて短時間だけ聞こえ、その後はまったく聞こえない場合は、一時的に通った場合、もしくは屋外で普段は行動しているケースも考えられます。
鳴き声の高さ・激しさを確認する
次に意識したいのが、鳴き声そのものの特徴です。
「ギャーギャー」「キャー」といった甲高く鋭い声は、ハクビシンやアライグマに多く見られます。
とくに威嚇しているときや興奮しているとき、繁殖期の鳴き声は大きくなりやすく、人の悲鳴のように感じることもあります。
鳴き声が短く終わるのか、長く続くのかも重要なポイントです。数秒で終わる声を何度も繰り返す場合と、数十秒以上続くような鳴き声では、意味合いが異なることがあります。
また、声が響いて聞こえる場合は、屋根裏など閉鎖された空間で鳴いている可能性も考えられます。
森などが近く「キャー」と女性の悲鳴のように聞こえた場合はシカであることも多いです。
音が聞こえる場所で見分ける
鳴き声がどこから聞こえてくるのかも、正体を見極めるうえで欠かせません。
天井や壁の中から直接音が伝わってくる場合は、動物がすでに建物内部に侵入している可能性が高くなります。
このようなケースでは、鳴き声だけでなく、「ドタドタ」「カリカリ」といった足音や引っかく音が同時に聞こえることも少なくありません。
一方で、庭や敷地の外、近くの木や空き地など屋外から聞こえる場合は、まだ家の中には入っていない可能性もあります。
ただし、同じ場所から何日も鳴き声が続く場合は、今後侵入されるリスクが高まっているサインと考えるべきでしょう。
鳴き声以外の異変がないかもあわせて確認する
鳴き声とあわせて、周囲にほかの異変がないかも確認してみましょう。
例えば、屋根裏やベランダから異臭がする、天井にシミができてきた、庭やゴミ置き場が荒らされているといった変化があれば、害獣が関与している可能性はさらに高まります。
鳴き声だけでは判断が難しくても、こうしたサインが重なっている場合は、すでに被害が進行しているケースもあります。
「音だけだから大丈夫」と思わず、小さな変化にも目を向けることが大切です。
判断に迷ったら無理に決めつけない
ここまでのポイントを整理すれば、ある程度の予測は立てられますが、鳴き声だけで正体を完全に特定するのは簡単ではありません。
動物の種類や個体差、状況によって鳴き方が変わることも多いため、思い込みで判断してしまうのは危険です。
鳴き声が何日も続いている、音が徐々に屋内に近づいている、睡眠や生活に支障が出ていると感じた場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
無理に自分で解決しようとするよりも、専門家の判断を仰ぐほうが、安全で確実な対策につながります。
放置すると起こる可能性がある被害
夜中に聞こえる動物の鳴き声は、最初は「ちょっとうるさいだけ」「そのうちいなくなるだろう」と考えてしまいがちです。
実際、多くの人が最初の数日は様子を見てしまいます。しかし、この“様子見”が被害を大きくしてしまうケースは少なくありません。
鳴き声は、すでに動物が生活圏のすぐ近く、あるいは屋根裏や壁の中に入り込んでいるサインであることがあります。
つまり音の問題ではなく、「住まいと生活が侵食され始めている合図」と捉えたほうが現実的です。
ここで厄介なのは、被害が一気に表に出てこない点です。最初は騒音だけでも、時間が経つにつれて睡眠障害、衛生トラブル、建物の破損といった形で、少しずつ確実に問題が広がっていきます。
この章では、夜中の鳴き声を放置した場合に起こりやすい代表的な被害を、具体的に見ていきます。
騒音・睡眠被害によるストレス

夜中に突然「ギャーギャー」という鳴き声で起こされると、それだけで体は強いストレス反応を起こします。
心拍数が上がり、交感神経が優位になるため、再び眠ろうとしてもなかなか寝付けなくなります。
この状態が数日続くだけでも、慢性的な寝不足につながります。
厚生労働省も、睡眠不足が集中力の低下や判断力の低下、精神的ストレスの増大につながることを指摘しています。
仕事や家事に影響が出たり、日中イライラしやすくなったりと、生活の質そのものが下がってしまうのです。
さらに厄介なのが、「また今夜も鳴くかもしれない」という予期不安です。実際に音がしていなくても、物音に敏感になり、眠りが浅くなる人も多くいます。
鳴き声そのものよりも、この精神的な負担の積み重ねが、想像以上に大きなダメージになります。(出典:厚生労働省「睡眠と健康」)
フン・尿による衛生被害と感染症リスク

害獣が屋根裏や建物内部に入り込むと、ほぼ確実にフンや尿を残します。
問題は、それがすぐに目に見えない場所に蓄積される点です。天井裏や壁の中に溜まったフン尿は、時間が経つにつれて強い悪臭を放つようになります。
さらに注意が必要なのが、健康への影響です。
ハクビシンやアライグマ、ネズミなどのフンや尿には、細菌やウイルス、ダニ・ノミなどが含まれることがあり、人への感染症リスクが指摘されています。
環境省も、野生動物由来の感染症について注意喚起を行っており、直接触らなくても吸い込むことで体調不良を起こす可能性があるとしています。
「臭いが気になる」「天井にシミが出てきた」と気づいた時点では、すでに被害が進行しているケースも少なくありません。
屋根裏や建物の破損による修繕リスク
屋根裏は、害獣にとって「暖かく、安全で、人目につかない」非常に居心地のよい場所です。
一度住み着かれると、巣作りのために断熱材を引き裂いたり、周囲を掘り広げたりする行動が始まります。
断熱材が破壊されると、冷暖房効率が大きく下がり、光熱費が無駄にかかるようになります。
また、配線をかじられると、漏電や火災といった深刻な事故につながる恐れもあります。
害獣被害による屋根裏修繕では、侵入口の補修や清掃、断熱材の交換などが必要になり、数十万円規模の費用がかかることも珍しくありません。
「音だけだから」と後回しにしている間に被害が広がり、結果的に大きな出費になるケースは非常に多いのです。
早い段階で対応できれば、被害を最小限に抑えられる可能性が高くなります。鳴き声は、その重要な初期サインと考えるべきでしょう。
夜中の鳴き声は、決して珍しい現象ではありません。
しかし、それを「よくあること」と流してしまうか、「何かおかしい」と立ち止まれるかで、その後の結果は大きく変わります。
睡眠、健康、住まい。どれも一度大きく崩れてしまうと、元に戻すのに時間とお金がかかります。
不安を感じた時点で状況を整理し、必要であれば専門家に相談することが、結果的にもっとも負担の少ない選択になります。
自分でできる対策と注意点
夜中に鳴き声が聞こえると、「今すぐ何とかしたい」「自分で追い払えないか」と考える方は多いはずです。
ただし、害獣・害虫の対応は、やり方を間違えるとかえって危険になったり、被害を広げてしまうことがあります。
ここでは、自分でやっても問題ないことと、絶対に避けるべきNG行動を整理したうえで、
応急的にできる現実的な対処法を紹介します。
絶対にやってはいけないNG対応
不安な状況ほど、思わずやってしまいがちな行動があります。
しかし、以下のような対応は、ケガやトラブルにつながる可能性が高いため注意が必要です。
素人判断で捕まえようとする・追い出そうとする

鳴き声の正体が分からないまま、屋根裏をのぞいたり、棒や道具で追い出そうとする行為は非常に危険です。
野生動物は追い詰められると強く反撃することがあり、噛まれたり引っかかれたりするリスクがあります。
また、ハクビシンやアライグマなどは、法律で勝手な捕獲や殺処分が禁止されているケースもあります。
知らずに行った行為でも、トラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。
市販の毒餌や薬剤を無計画に使う
「害獣用」「害虫用」と書かれた薬剤を、正体が分からないまま使うのもNGです。
効果がないどころか、動物が屋根裏などで死んでしまい、強烈な悪臭や害虫発生の原因になるケースもあります。
さらに、ペットや子どもが誤って触れてしまう危険性もあり、安全面でもおすすめできません。
音や光で無理やり追い払おうとする
大きな音を出したり、強い光を当てたりして追い払おうとする方法もよく見られますが、逆効果になることがあります。
驚いた動物が暴れ、天井や壁を破壊したり、逃げ場を失って室内側に移動してしまうケースもあります。
一時的に静かになっても、根本的な解決にならない点には注意が必要です。
応急的にできる対処法(やっていいこと)
夜中に鳴き声が続くと、どうしても「今すぐ何かしないと落ち着かない」という気持ちになります。
ただし、この段階でできることはあくまで被害を広げないための応急対応です。
完全に解決しようとせず、「状況を整理する」「危険を避ける」ことを目的に行いましょう。
鳴き声の状況を記録しておく

まずおすすめしたいのが、鳴き声の状況を簡単に記録しておくことです。
メモ帳やスマートフォンで構いませんので、「何時ごろ」「どのくらいの時間」「どこから聞こえたか」を残しておきましょう。
たとえば、「毎晩0時前後に10分ほど」「天井の中央付近から」「ギャーギャーという高い声」など、曖昧でも十分です。
この情報があるだけで、夜行性の動物なのか、屋内に近い場所にいるのかといった判断がしやすくなります。
後から専門業者に相談する際も、「よく分からない音がします」より、「この時間帯に、この場所から聞こえます」と伝えられるほうが、状況を正確に把握してもらいやすくなります。
外から確認できる侵入口をチェックする
次に、無理のない範囲で家の外周を確認してみましょう。屋根裏に入ったり、高い場所に登ったりする必要はありません。地上から見える範囲で十分です。
換気口の周りにズレや破損がないか、屋根と壁のつなぎ目に隙間ができていないか、ベランダや雨どい付近に不自然な穴が空いていないかを軽く見てみてください。
「人が入れるほどじゃないけど、動物なら入りそう」と感じる隙間が見つかることもあります。
この段階では、無理に塞いだり修理したりする必要はありません。「侵入経路として怪しい場所を把握する」ことが目的です。
それだけでも、後の対策が取りやすくなります。
エサになりそうなものを屋外に置かない

害獣は、エサがある場所に繰り返し近づきます。庭やベランダに生ゴミ、ペットフード、果物、落ち葉、家庭菜園の収穫物などがある場合は、できるだけ片付けておきましょう。
「もう来ているなら意味がない」と思われがちですが、エサを断つだけでも、滞在時間が短くなったり、被害の拡大を防げることがあります。
特に夜間に外へ出しっぱなしになっているものは、見直しておくと安心です。
すぐに駆除できなくても、「これ以上寄せ付けない環境をつくる」ことは、立派な応急対策になります。
無理のない範囲で音対策を行う
鳴き声そのものを止めることは難しくても、自分の睡眠環境を守る工夫はできます。耳栓を使ったり、ホワイトノイズや環境音を流したりするだけでも、音のストレスはかなり軽減されます。
「眠れない状態が続く」こと自体が、体と心に大きな負担をかけます。まずはしっかり休むことを優先し、冷静に次の行動を考えられる状態を保つことが大切です。
音対策は根本的な解決ではありませんが、「不安と疲労をため込まないための対策」としては十分意味があります。
ここで紹介した対処法は、どれも安全にできる範囲のものです。
ただし、鳴き声が続く場合や、場所が屋内に近いと感じた場合は、応急対応だけで解決しようとしないことが重要です。
状況を整理し、無理をせず、必要なタイミングで専門家に相談する。それが、被害を最小限に抑えるためのベストな判断といえるでしょう。
ギャーギャー鳴く声が聞こえたらすぐに専門業者?
依頼すべき判断ポイントとは
夜中にギャーギャーと鳴く声が聞こえると、多くの人が最初に悩むのが「これは業者を呼ぶほどのことなのか」という点です。
すぐに依頼するのは大げさな気もする一方で、放置して悪化したらどうしようという不安も頭をよぎります。
結論から言えば、すべての鳴き声が即・業者対応というわけではありません。
ただし、ある条件を超えた場合は「様子見」を続けるよりも、早めに専門業者へ相談したほうが、結果的に安心で負担も少なく済むケースが多くあります。
ここでは、その判断基準を状況別に詳しく解説します。
鳴き声が数日以上続いている場合
鳴き声が一晩だけ、あるいは不定期に聞こえる程度であれば、動物が一時的に通っているだけの可能性もあります。この場合、すぐに業者へ依頼する必要はないことも多いでしょう。
しかし、数日から1週間以上、ほぼ毎晩のように同じ時間帯で鳴き声が続いている場合は注意が必要です。
これは、その場所が「安全で居心地のよい場所」として認識され、行動範囲や生活圏に組み込まれている可能性を示しています。
この段階まで進むと、自然にいなくなることはあまり期待できません。むしろ時間が経つほど定着が進み、被害が広がる傾向があります。
鳴き声の頻度が増えてきたと感じたら、専門業者への相談を検討する目安と考えてよいでしょう。
鳴き声が天井・壁の中から聞こえる場合
鳴き声が屋外ではなく、天井や壁の中、真上から直接伝わってくる場合は、より深刻に受け止める必要があります。
この状態は、動物がすでに屋根裏や建物内部に侵入している可能性が高いことを意味します。
屋内に侵入している場合、単に鳴いているだけでなく、巣作りや移動のために断熱材を荒らしたり、構造部分に負担をかけていることもあります。
また、鳴き声と同時に「ドタドタ」「カリカリ」といった足音や引っかく音が聞こえる場合は、住み着きが進んでいるサインです。
鳴き声以外の異変が見られる場合
鳴き声に加えて、ほかの異変が現れている場合は、被害がすでに進行している可能性が高くなります。
たとえば、天井にうっすらとシミが出てきた、屋根裏や部屋の中で異臭を感じる、庭やゴミ置き場が頻繁に荒らされるといった変化です。
これらは、フンや尿による汚染、あるいは動物の活動が活発化しているサインと考えられます。音だけの段階と比べると、対処にかかる手間や費用も大きくなりやすいため、早めに専門業者へ相談した方が良いでしょう。
「まだ我慢できるから」と放置してしまうと、気づいたときには被害が広がっていたということになりかねません。
生活への影響が無視できなくなっている場合
鳴き声によって眠れない日が続いている、家族が強い不安を感じている、日中の生活に支障が出始めている。こうした状態になっている場合は、被害の大小に関わらず、相談を検討する十分な理由になります。
害獣被害は、物理的な被害だけでなく、精神的な負担が大きくなりやすいです。「まだ大きな被害は出ていないから」と我慢を続けるよりも、生活の質を守る視点で判断しましょう。
専門業者に相談することは、必ずしも「今すぐ駆除する」こととイコールではありません。まず状況を確認し、選択肢を整理するための一歩と考えてよいでしょう。
判断に迷ったら「相談だけ」でも問題ない
専門業者に連絡することに抵抗を感じる方は少なくありません。
「強引に契約させられそう」「高額な費用を請求されそう」といったことを懸念する方もいます。
ただ、実際には相談や現地確認のみで対応している業者も多く、話を聞いたからといって必ず依頼する必要はありません。第三者の視点で状況を見てもらうことで、「今は様子見でいい」「この場合は早めに対処したほうがいい」と冷静に判断できるようになります。
判断に迷った時点で一度相談することは、過剰な対応ではなく、リスクを抑えるための現実的な選択といえます。
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