夜中、家の中が静まり返ったころ。
突然どこからともなく「キュキュキュ…」という高い鳴き声が聞こえてきたら、誰でも不安になります。
「気のせいだろうか」
「もしかして家の中に動物がいる?」
と、眠れなくなった経験がある方も多いのではないでしょうか。
このような夜間の鳴き声は、実は珍しいものではありません。日本の住宅地周辺には、夜行性の動物や昆虫が多く生息しており、環境や季節によっては人の生活圏に近づいてきます。
大切なのは、正体を知らずに放置しないこと。鳴き声の主によっては、健康被害や建物被害につながるケースもあるからです。
この記事では、夜中に「キュキュキュ」と鳴く動物の正体を、音の特徴や状況別に詳しく解説します。さらに、自分でできる見分け方と、放置してはいけないケース、具体的な対策までを分かりやすくまとめました。
夜中に「キュキュキュ」と鳴く音の正体とは
夜に聞こえる「キュキュキュ」という音は、決して一種類の動物に限られたものではありません。
人の耳には似た音に聞こえても、実際には発している生き物や音の仕組みは大きく異なります。特徴として共通しているのは「高音」「短い音」「夜間に集中しやすい」という点です。
夜は周囲の生活音が少ないため、普段は気にならない小さな音でも強調されて聞こえます。
また、夜行性の動物が活発に動く時間帯でもあり、屋外だけでなく屋根裏や壁の中から聞こえることもあります。音が外からか、中からかを見極めることが、正体特定の第一歩になります。
鳥が鳴いているケース
- 鳴き方に抑揚がある
- 「キュッ」「キョッ」など節がある
- 夕方〜夜にかけて聞こえる
夜中の「キュキュキュ」が、実は鳥の鳴き声であるケースも少なくありません。
特にヨタカなどの夜行性、もしくは夕方から夜にかけて活動する鳥は、高く澄んだ声で短い鳴き声を繰り返します。人の言葉にすると「キュキュ」「キョッキョッ」と聞こえることもあり、初めて聞くと動物とも虫とも判断がつきにくいのが特徴です。
鳥の場合、鳴き声は屋外から聞こえ、音の方向が微妙に移動する感覚があります。
また、一定の節やリズムがあり、同じ鳴き方を繰り返すことが多いのも特徴です。初夏から夏にかけて発生しやすく、窓を開けていると特に聞こえやすくなります。
昆虫が鳴いているケース
- 一定のリズムで同じ音を繰り返す
- テンポが安定している
- 数十分〜数時間続くが、急に止まる
「キュキュキュ」という高音が、実は昆虫の鳴き声であることもあります。
代表的なのがカネタタキなどの鳴く昆虫です。翅をこすり合わせることで音を出しており、静かな夜には非常に通る音として聞こえます。
昆虫の鳴き声は、一定のテンポで繰り返されることが多く、リズムが乱れにくいのが特徴です。音の発生源は庭や植え込み、ベランダ周辺など屋外が中心で、壁や天井の中から聞こえることは基本的にありません。
秋口に多く、気温が下がると自然に鳴き止むケースがほとんどです。
小動物が鳴いているケース(要注意)

- 鳴き声が不規則
- 「キュキュ」「キーキー」と甲高い
- 足音・引っかく音・物音を伴う
- 季節を問わず聞こえる
- 深夜〜明け方に多い
- 最近急に頻度が増えた
最も注意が必要なのが、ネズミ・イタチ・ハクビシン・コウモリなどの小動物による鳴き声です。
これらの動物は夜行性で、人が寝静まった時間帯に屋根裏や壁の中で活動します。鳴き声は「キュキュ」「キーキー」と甲高く、不規則で、足音や引っかく音を伴うこともあります。
特に屋根裏や天井付近から聞こえる場合は、すでに建物内部に侵入している可能性が高い状態です。
放置すると、糞尿による悪臭や天井材の劣化、ダニや感染症リスクにつながることもあります。単なる騒音ではなく、住環境への被害として考える必要があります。
↓こんな症状が出ていたら要注意!
- 天井や壁に黒い汚れがある
- 天井裏から異臭がする
- 天井を歩くような音がする
- 夜中に鳴き声で目が覚める
→ 1つでもYESがあれば、早めの対策・専門調査をおすすめします。
“キュキュキュ”と鳴く考えられる小動物4選
夜中に聞こえる「キュキュキュ」という鳴き声は、一見すると正体が分かりにくく、不安を感じやすい音です。しかし実際には、この鳴き声を発する動物にはある程度の傾向があります。
鳴き声の高さや聞こえる場所、時間帯によって候補を絞ることができれば、過度に怖がる必要も、逆に放置してしまう危険も避けられます。
ここでは、夜間に「キュキュキュ」と鳴くことが多く、住宅周辺で遭遇しやすい代表的な小動物を4つ紹介します。自分の状況と照らし合わせながら、正体を見極めるヒントとして参考にしてください。
ホトトギスやヨタカなどの鳥
夜中に聞こえる「キュキュキュ」という鳴き声の正体として、まず考えられるのが鳥類です。
特にヨタカは夜行性の鳥として知られており、夕方から夜にかけて活動し、高く短い鳴き声を繰り返します。人の耳には「キュッ」「キョッ」「キュキュ」と聞こえることがあり、静かな住宅地では想像以上に大きく響くこともあります。
ホトトギスも季節によっては夜間に鳴くことがあり、節のある鳴き方が特徴です。鳥の場合、鳴き声は屋外から聞こえ、音の方向が微妙に移動することが多く、壁や天井に響くような感覚はあまりありません。
主に初夏から夏にかけて発生し、一定期間が過ぎると自然に聞こえなくなるケースが多いのも特徴です。
ネズミ
屋根裏や壁の中に侵入している場合、鳴き声に加えてカリカリと物をかじる音や、天井を走るような足音が同時に聞こえることがあります。ネズミは季節を問わず活動し、一度住み着くと繁殖スピードが非常に早いため、初期段階での対応が重要です。
「キュキュキュ」「キーキー」といった高く鋭い鳴き声で最も注意すべき存在がネズミです。ネズミは感情表現として鳴くことがあり、威嚇や仲間同士のコミュニケーション、繁殖行動の一環として高音を発します。
鳴き声が断続的で、不規則に聞こえる場合は、ネズミを疑う必要があります。
コウモリ
コウモリも「キュキュ」「キュルキュル」と聞こえる鳴き声の原因になることがあります。
コウモリは超音波で周囲を認識するため、基本的には人間に聞こえにくい音を出していますが、その一部が可聴域に重なると、高く細い音として認識されることがあります。
住宅の軒下や換気口、屋根の隙間などにねぐらを作ることが多く、夕方から夜にかけて出入りするタイミングで鳴き声が聞こえるケースがあります。
コウモリは鳥獣保護管理法の対象となるため、無断で捕獲・駆除できない点も大きな特徴です。鳴き声に加えて黒い糞が落ちている場合は、コウモリの可能性が高まります。
ハクビシン
「キュキュキュ」という鳴き声で、近年特に相談が増えているのがハクビシンです。
ハクビシンは夜行性で、屋根裏や天井裏をねぐらにすることがあり、「キュー」「キーキー」「ギャッ」といった甲高い声を出します。鳴き声は比較的大きく、足音もドスドスと重く感じられるのが特徴です。
果物や生ゴミに引き寄せられやすく、住宅地にも頻繁に出没します。体が大きいため、天井材の破損や断熱材の荒らしなど、建物への被害が深刻化しやすい点も注意が必要です。
鳴き声が夜中に頻繁に聞こえ、天井が揺れるような感覚がある場合は、ハクビシンの可能性を強く疑うべきです。
正体を見分けるための具体的なチェックポイント
正体を見分けるには、「音の場所」「鳴き方」「時間帯・季節」の3点を意識して観察してみましょう。
外から聞こえる、一定のリズム、季節限定であれば鳥や昆虫の可能性が高くなります。一方、屋内から聞こえる、不規則、年中続く場合は小動物の疑いが強まります。
特に天井裏や壁の中から音がする場合は、早めの対処が重要です。自分で判断がつかない場合でも、「どこから」「いつ」「どんな音がするか」を整理しておくことで、専門業者への相談がスムーズになります。
夜中の鳴き声への対策方法

小動物が原因の場合、まず重要なのは侵入口の特定と封鎖です。
屋根の隙間、換気口、外壁の劣化部分などが侵入経路になりやすく、市販の金網や防獣材で塞ぐことで再侵入を防げます。ただし、すでに中にいる状態で封鎖すると、別の場所を破壊されるリスクもあります。
被害が疑われる場合は、忌避剤や超音波装置だけに頼らず、害獣駆除の専門業者に調査を依頼するのが安全です。鳥や昆虫が原因の場合は、防音対策や生活環境の工夫で様子を見る選択肢もあります。
「キュキュキュ」という鳴き声は黄色信号だと思いましょう
夜中に聞こえる「キュキュキュ」という鳴き声は、必ずしもすぐに危険というわけではありません。しかし同時に、「何も問題がない」と言い切れる音でもないのが現実です。
鳥や昆虫が原因であれば一時的な自然音で済むこともありますが、もし屋根裏や壁の中から聞こえているのであれば、それは小動物が住み着き始めているサインかもしれません。
つまりこの鳴き声は、赤信号ではないものの、見過ごしてよい白信号でもない「黄色信号」と考えるのが適切です。放置すれば被害が進行する可能性があり、早めに状況を確認することで大きなトラブルを未然に防げるケースも多くあります。
違和感を覚えた段階で原因を見極め、必要に応じて対策を取ることが、安心して暮らすための最も賢い選択と言えるでしょう。
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