夜になると、天井裏や壁の奥から「パタパタ」「カサカサ」と物音が聞こえ、不安を感じたことはありませんか。
姿は見えなくても、コウモリが住宅のどこかに入り込んでいる可能性があります。コウモリは部屋の中を飛び回ることは少なく、屋根裏や換気口など暗く狭い場所に潜む習性があります。
そのため、気づかないうちに住み着き、フンや臭いなどの被害が進行するケースも少なくありません。
本記事では、コウモリが家に入ってくる理由と、正しい追い出し方、再発を防ぐ対策を分かりやすく解説します。
なぜコウモリは人が住む場所に現れるの?

「森や洞窟にいる生き物なのに、なぜ家の近くに?」と不思議に思いますよね。実はコウモリが人の住む場所に現れるのには、はっきりした理由があります。
コウモリはとにかく安全で静かな場所を好みます。本来は洞窟や木の穴などがねぐらですが、自然環境が減ったことで、住宅の屋根裏や軒下、換気口の中などを代わりに使うようになりました。
これらの場所は暗くて人目につきにくく、外敵からも身を守りやすいため、コウモリにとっては非常に居心地が良いのです。
さらに、家の周りにはコウモリのエサになる虫が集まりやすいという特徴もあります。夜になると外灯や玄関灯に虫が集まりますよね。
その虫を狙って、コウモリが住宅の近くまで飛んでくることも珍しくありません。「住む場所」と「食べる場所」が近い環境は、コウモリにとって理想的なのです。
コウモリが現れやすい時期はいつ?
コウモリは一年中活動しているわけではありません。日本では春から秋にかけてが活動のピークです。
春になると、冬眠から目覚めたコウモリがエサやねぐらを探し始めます。この時期から、家の周りで姿や気配を感じる人が増えてきます。
特に注意したいのが夏です。夏は出産や子育ての時期にあたり、安全で安定したねぐらを強く求めるため、屋根裏などに入り込むケースが増えます。
「最近、音が気になる」「フンが落ちている」と感じやすいのも、この時期です。
秋までは活動が続きますが、気温が下がるにつれて動きは鈍くなり、冬に入ると多くのコウモリは冬眠に入ります。そのため、春〜秋は特に注意が必要な時期といえるでしょう。
実は珍しくない、コウモリの住宅侵入トラブル
「コウモリが家にいるかもしれない」と思うと、かなり怖く感じますよね。ですが実際には、コウモリの住宅侵入はそこまで珍しいトラブルではありません。
日本の住宅でよく見られるのは「アブラコウモリ(イエコウモリ)」と呼ばれる種類です。このコウモリは、山奥だけでなく都市部や住宅街にも普通に生息しています。
そのため、一戸建てはもちろん、周囲に自然が少ない住宅地でも侵入事例はあります。
特に屋根裏、換気口、軒下、外壁の隙間などは、人の目に触れにくく暗いため、コウモリが入り込みやすい場所です。
「うちだけおかしいのでは」と感じる必要はありません。見えない場所で起きているからこそ不安になりますが、同じような相談は各地で数多く寄せられています。
まずは、異常事態ではなく「よくあるケースのひとつ」だと知ることが、落ち着いて対処しましょう。
なぜコウモリは家に入り込むのか

コウモリが家に入り込むのには、いくつかの分かりやすい理由があります。決して、人を驚かせるために近づいているわけではありません。
コウモリは昼間、外敵から身を守れる暗くて静かな場所で休みます。自然界では洞窟や木の穴がその役割を果たしますが、そうした環境が減ったことで、住宅が代わりのねぐらとして選ばれるようになりました。
屋根裏や壁の中は、雨風をしのげて温度も安定しやすく、コウモリにとっては非常に都合の良い空間です。
もう一つの大きな理由が「エサ」です。コウモリは蚊や蛾などの昆虫を主食としています。
夜になると、玄関灯や街灯に虫が集まりますよね。
その虫を狙って、コウモリが住宅の近くを飛ぶようになります。つまり、家の周りは「住む場所」と「食べる場所」が同時にそろいやすい環境なのです。
さらに注意したいのが、侵入口の小ささです。コウモリは体が柔らかく、わずか1cmほどの隙間があれば出入りできるとされています。
換気口のわずかな隙間や、外壁と屋根のつなぎ目など、人が気づきにくい場所から侵入するケースも少なくありません。
こうした条件が重なることで、気づかないうちに家がコウモリに選ばれてしまうのです。
築何年の家がコウモリに侵入されやすいのか

コウモリの話になると、「やっぱり古い家だからかな」と思う方は多いです。たしかに、築年数が経った家のほうが侵入されやすい傾向はあります。
築20年以上の住宅では、屋根や外壁の劣化によって、目に見えない隙間ができやすくなります。瓦のズレ、板の継ぎ目、コーキングの劣化などが重なると、人が気づかないうちに侵入口が生まれてしまうのです。
こうした隙間は、コウモリにとっては十分な出入り口になります。
ただし、ここで大切なのは、「古い家だから仕方ない」という話ではないという点です。同じ築年数でも、定期的に点検や補修をしている家と、そうでない家では状況が大きく変わります。
築年数そのものよりも、「どれだけ隙間が残っているか」「管理されているか」が重要なのです。
つまり、築年数はあくまで目安のひとつ。古い家でも侵入されないケースはありますし、新しい家でも条件がそろえば侵入されることがあります。
新築・築浅の家でもコウモリに侵入される理由
築浅の住宅でもコウモリが住み着かないというわけではありません。そして、決して珍しいことではありません。
最近の住宅は、高気密・高断熱を重視した構造が増えています。その結果、換気口や通気層、基礎部分など、空気の流れを確保するための開口部が多く設けられています。
これらの部分が、コウモリにとって侵入しやすいポイントになることがあります。
また、新築時の施工精度が高くても、完全に隙間ゼロというわけではありません。わずかな構造上の隙間や、配管まわりの空間など、人が生活するうえで問題のない部分が、コウモリには十分な入口になることがあります。
さらに、家そのものではなく、周囲の環境が影響しているケースもあります。近くに川や公園、街灯が多い場所では虫が集まりやすく、それを狙ってコウモリが寄ってくることがあります。
この場合、「家の選び方を間違えた」という話ではありません。新築・築浅の家で起こるコウモリ侵入は、構造や環境によるもので、住む人の落ち度ではないのです。
もしかしてコウモリが住み着いている?注意が必要なケースとは?
コウモリがいるかもしれない、そう思った時に迷うのが「様子見でいいのか、それとも対処すべきなのか」という判断です。ここでは、今の状況を客観的に見極めるポイントを整理します。
まず、一時的な侵入の可能性が高いケースです。
- 一度だけ物音を聞いた
- 姿を見かけたのは一回きり
- フンや臭いが確認できない
このような場合は、たまたま迷い込んだだけの可能性があります。すぐに大きな被害につながるケースは多くありません。
一方で、注意が必要なケースもあります。
- 夜になると繰り返し音がする
- 軒下やベランダ、窓の下に黒いフンが落ちている
- 天井裏から毎晩決まった時間に気配を感じる
こうした状態が続く場合は、コウモリがねぐらとして利用している可能性があります。
特にフンが継続的に見られる場合は、「一時的」ではなく「住み着き」に近い状態です。
この段階になると、放置するほど被害が広がりやすくなります。
大切なのは、「見えないから大丈夫」と思い込まないこと。そして、「すぐに駆除しなければ」と焦えすぎないことです。
今の状況がどちらに近いのかを冷静に見極めましょう。
家の中や天井裏でコウモリがいるかもしれないと思った際の対処法

「今まさに音がする」
「何かいる気がする」
そんなときは、まず落ち着くことがいちばん大切です。
最初に意識してほしいのは、無理に追いかけない、触らないという点です。コウモリは基本的に臆病で、人を襲うことはほとんどありません。
しかし、追い詰めるとパニックになり、思わぬ事故につながることがあります。
もし室内に入り込んだ可能性がある場合は、窓やカーテンを開け、外へ出られる出口をつくります部屋を暗めにし、外が明るい状態をつくると、自然に外へ向かいやすくなります。
慌てて叩いたり、大きな音を出したりする必要はありません。
天井裏や壁の中で気配を感じる場合は、無理に覗いたり、穴を広げたりしないようにしましょう。状況を悪化させたり、侵入口を増やしてしまうことがあります。
この段階でやるべきことは、「追い出すこと」よりも「被害が続いているかどうかを確認すること」です。
音の頻度、フンの有無、時間帯などを把握しておくと、次の判断がしやすくなります。
今すぐ完璧に解決しようとしなくても大丈夫です。正しい順序で行動すれば、コウモリ被害は落ち着いて対処できます。
やってはいけない行動と、無理に自分で対処しない方がよい理由

コウモリの気配に気づいたとき、焦って行動してしまうのが普通です。ただし、やってしまうと逆効果になる行動もあります。
まず避けたいのが、無理に捕まえようとすることです。コウモリは野生動物で、驚くと予測できない動きをします。
噛まれたり、部屋の中を飛び回ったりして、かえって危険が増すことがあります。
次に、天井裏や壁を叩いて追い出そうとする行為です。音や振動で一時的に静かになることはありますが、別の場所へ移動するだけで、根本的な解決にはなりません。
場合によっては、建物を傷めてしまうこともあります。
また、市販の忌避剤を大量に使えば安心と思う方もいますが、使い方を誤ると効果が出ないばかりか、一時的に追い出しても再侵入を招くケースがあります。
さらに重要なのが、コウモリは法律で保護されている動物という点です。勝手に捕獲したり、傷つけたりする行為は、法律に触れる可能性があります。知らずに行動してしまい、後からトラブルになるのは避けたいところです。
「自分で何とかしなければ」と思いすぎる必要はありません。無理をしない判断も、正しい選択のひとつです。
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